なぜつぶされない大阪の5つの新地
先日の記事で飛田新地にある「銀河」という店舗の摘発の件を紹介しました。
実際には同じ時期に松島新地の「若葉」でも同様に「暴力団への資金提供」という容疑で摘発が行われています。
なぜ、大阪の新地は「売春防止法」で摘発を受けないのでしょうか?
飛田新地をはじめとする新地では「料亭」という名目で営業されている店にて「自由恋愛」という屁理屈のもと「売春行為」が行われていることは公然の事実。
にもかかわらず「売春防止法」による摘発を受けないのは、歴史と暗黙のルールにあると言ってもいいのかもしれません。
これらの新地のルーツは古くは安土桃山時代からあったとされています。
新地の起源である「遊郭」の成り立ちは「女性の労働の場」として。つまりは、労働力になりえなかった女性が働く場というのが始まりとされています。
今でいう「女性が輝く社会」の原点でしょうか?(そうなのか???)
特段、性風俗というのがメインだったという訳ではなく、女性が踊ったり、キャバレーのような店が集まる「遊郭」という区域が形成されたということです。
明治に入ると、「遊郭」は国の許可制の体裁をとることになります。
ここでもグレーな状態で野放し状態の遊郭が存在し続け、第二次世界大戦後は「赤線」と呼ばれる半ば公認で売春行為が認めらる時期もありました。
その後、「売春防止法」の成立をもって「遊郭」は事実上絶滅することになります。
が、、、、ここで遊郭は「料亭」という形態の変更して営業を続け「自由恋愛」のもと、売春行為が黙認されます。
これらの「料亭」「旅館」は飛田新地や松島新地、滝井新地、信太山新地ではお店を束ねる「料理組合」などの「組合」を作って独自のコミュニティーのための自治形成を行っているのです。
この「組合」がいわば、警察(公安)にとっては都合の良い組織で、この区域で出店する際の統治を行っているのです。
ルールとしては
1暴力団排除
2性病蔓延の防止
3社会からの性犯罪ぼ撲滅
とかいろいろな名目が並んでいます。
警察’(公安)からすると「性犯罪」の防波堤のような役割をしてくれているようなもの(と、みなして)で、店舗1つ1つを管理する手間が省けて楽になります。
この組合が認めないと出店が出来ないことになっていて、ルールを破れば閉店に追い込まれます。このような状態なので、この新地においては警察(公安)は監視はするけど手を出さないという状態です。
出店の流れ
1..現在の空き店舗があること(新規の建築とかは基本NG。屋号も引き継ぎが基本的なルール)
2.組合での審査(暴力団など反社会勢力との関係性の確認)
3.公安への手続き
4.出店
つまりは、これらの新地は「DMZ(非武装地帯)」ともいうべきエリアです。
つぶされない理由は、これらの警察と組合の暗黙の協力関係によるものでしょうね。
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